2012年7月16日月曜日

ヘビでもわかるライトフィールドカメラの原理 まとめ

Lytroのライトフィールドカメラが世間を騒がせてから結構な時間が経ちました。
初めて見たときはまったく原理の想像がつきませんでした。幸いにもLytroのCEO, Ren NgのD論がHPで公開されているので、基本原理はだれでも勉強することができます。
https://www.lytro.com/downloads/resources/renng-thesis.pdf

また、元Adobe社員、現在はQualcommに勤めているTedor Georgievさんのページも大変参考になりました。いろんな資料がおいてあります。
http://www.tgeorgiev.net/

これから少しずつ自分の理解した範囲でLight Fieldカメラの原理(リフォーカスの原理)を明らかにしていきたいと思います。
以下目次です。

1 ライトフィールドとは。
    1.1 ライトフィールド(light field)とは

2. ライトフィールド記録の原理

3. ライトフィールドの処理方法
    3.2 データと分解能


このカメラの原理を勉強して勉強になったのは光線のイメージをより具体的に持てたということです。小学校で結像を理解するときには、光線は2本しか出て来ませんでした(レンズの中心を通るものと、光軸に平行なもの)。それ以上の本数でレンズを理解しようとした人はかなり少数なのではないでしょうか。このカメラの原理自体は100年くらい前に発案されているので、基本原理に立ち返ることがいかに大事かということを思い知らされます。


さて、ライトフィールドカメラはこれまでのカメラを置き換えていくのでしょうか。
正直そんなことはわかりません。時代の予測はいつだって難しいものです。
しかし、今後も確実なことは人間の目はライトフィールドを捉えていないという事実です。
人間は写真という2次元情報からそれ以上のさまざま情報を発起します。
ムービーがあっても写真がなくならないように、
映画ができても、小説がなくならないように、
今後も2次元の写真はなくならないでしょう。人間がそのようにできているからです。

もちろんLight Fieldを捉えてもよいのですが、
大事なのは最終的な2次元的成果物です。
その瞬間をいかに切り抜くかが写真の本質であり続けることに変わりはないでしょう。

Lytroについて追記した。(2014/11/06)
Lytroが日本に上陸してアクセスが増えたのでLytroのすごいと思うところをのべる。


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